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中学生 英会話 - レッスン内容のプログラミングの一例
概要
中学2年の女子生徒が 英語圏での 海外語学研修 & ホームスティに参加することとなり、MPE で英会話 個人レッスンの受講を開始しました。 授業の開始にあたり、指導内容をご父兄様と打ち合わせた際のやりとりの一部を抜粋します。
中学生の英会話(特に"話す" のアウトプット力)は、英語の基礎学力(文法知識、単語を使いこなす力)の応用運用力に相当します。 英会話では、学校英語授業の "知識の漏れ" を補完し、基本構文を習得し、学校の履修内容に沿った表現法を用い、日常的な会話に対応する英語発話力の基礎力を養うことが大切であると思います。
1 現地での英語授業 (EFL, ELT) の授業で、読む、書く、聞く、話すの4技能の実力を、発揮できるようにする。
2 ホームスティ先で、誤解・曲解が生じないような サバイバル・イングリッシュの要素を取り入れた、英語のやりとりができるようにする。
* ホームスティでは 大学生の英語力(英検2級~)でも全く足りず、ホストファミリーと英語で 話すのが嫌になってしまう方も多くいます。 中学生の英会話の場合、欲張らず、通じる英語の範囲を広げていくのが得策であると思います。
3 中学校の英語試験対策、英検準2級の2次面接等を取り入れる。 瞬時のオーラルスピーキングだけでは 表現法が単調になってしまうので、英作文を取り入れ ニュアンスを意識した表現法にもチャレンジする。
現在の英語力に関しては、文法や、単語の意味理解を深くし、英会話という応用実技に対処する下地を作ることが大切であると思います。 また、教え方については、スピーキングの誤りを取り出し、頻出度・重要度の高い点から、より正確な英語表現を 一緒に考えていきたいと思います。
- 文法の復習: 仕組みや概念をもう一度最初から紐解く必要があると思います。 特に動詞周り、(助動詞の使い方、自動詞・他動詞の使い分け、助詞の前置詞の使い分け)の知識が不完全ですと、4技能全てに影響を及ぼします。 "英語アウトプットは 基礎力が大切" と考え、動詞関連の誤りを集中的に直すこと。
- 日常英会話に必須の基本構文(英文のひな形)のレパートリーを増やし、場面に合った 基本構文が瞬間的に想起できるようにする。
- 1センテンスごとの瞬間英作文(和文英訳)を繰り返し、日本語を英語に訳す習慣をつける。(作文の宿題も考えます。)
次の段階では 実用的な英語力の基礎作りに入ります
1 Get, Have, Make など 多義語の使用範囲を広げる。 単語を一語一義で覚える習慣をつけてしまうと、一語づつ翻訳する習慣が身に付いてしまい、英文を作る際 応用力が働かない。
2疑問文(オープンエンド、クローズエンド)を瞬時に発話できるよう心掛ける)⇒ 自分から英語で質問できないと、会話で 受動的な立場に置かれてしまう。
3 3人称の主語や、無生物主語のセンテンスを、正確に組み立て、操作できるようにする (日本人共通の苦手な箇所。 文法知識が曖昧であると、正確に操作できない。)
また、渡航が近づいた後半には、東京での生活、海外に来て英語を学ぶ理由、ご家族や趣味のことなど、現地で必ず質問される話題を、4技能の 話す(発表)に 近い形で、発表してもらう(一部宿題)。
* 実用英会話は、実技の応用であるため、指導内容を単元ごとに分解し、客観的な指標を持って 評価することが難しい。 ですので、流暢性、正確性、複雑性を指標にある程度 講師の主観的な判断を基に 授業内容を調整します。 授業の一番の目標は アウトプット(話す)の内容が、英語母語話者に 伝わる度合いを高めていくことにあると思います。