Voice - 🔗英会話講師の視点 - 松山 えり先生

グローバル化が日々進む現在、英語学習に関する情報が メディアを通して 多数紹介されています。　ただ、その一方では "１ヶ月で英語がペラペラになる方法とは？" や "睡眠学習で、英語リスニング力を上げる方法" など、その内容の真偽よりも、インパクトを意識した、奇抜な見出しタイトルを付け、注目を浴びる事を目的とする インターネット情報も 増えているようです。　『学習者の方は 情報の量を享受するよりも、その質を 見分け 取捨選択を行うための、鑑識眼を磨く必要があります。』 と松山先生は語ります。 最近では "科学が認めた" という 広告タイトルを頻繁に見かけますが、 "学習教材でその効果を科学的に証明したものはありません。　消費者のニーズがあるだけです。 関一夫 東京大学教授 発達認知神経科学。" という意見も 考慮した上で 信頼できる 英語学習に関する情報を、選択することが重要であると考えます。』

『英会話の勉強法については、学習者の 到達目標や、自習に割り当てられる時間に 合わせ、多様な学習法が 存在すると思います。 ただ 英会話学習法に関して 一つ言えることは、オールインワン (All-in-One) のメソッド はあり得ないということです。 英会話学習とは 統語論や形態論などの英文法だけではなく、語用論、修辞学などの意味論や、音声学・音韻論と 幅広い 学問領域の集合体です。　ですから その知見や ノウハウを１つの学習教材に収録することは不可能なのです。　最近、書店で "英会話の勉強はコレひとつでOK！" というタイトルの教材を見かけますが、それらの内容は、編集が散漫であったり、論理に矛盾がある 場合が多いようです。』

□ 組み合わせて 強化することが 英会話学習の基本 □

『また 英会話学習の特徴として、１つの課題に対し、２つの学習法を採択し、並列で学習すると、相乗効果が期待でき点が挙げられる。　そのため、ハイブリッド・ラーニングの計画と、有効活用により、偏りのない 英語操作能力が獲得できるんのです。　２つの学習法の組み合わせに関しては、まず、英語学習で、"論理的で遅い思考 = 顕在意識" を用いて 暗記した知識を、英会話で用いる "直観的で速い思考 = 潜在意識" で扱えるよう、その知識の情報フォーマットを変換する必要がある。　英会話学習を始めるにあたり、まず 語彙方略を見直すことが、大切なのです。　例えば 学生時代の英語学習法と同様、英単語を 記銘（インプット）し、記憶に貯蔵し、必要な時に検索（アウトプット）できるようにする、古典的な 符号化暗記を用いて 単語を暗記し、語彙知識を増やすことは 不可欠です。　ただ、訳語を英語の単語に当てはめ、理解するという暗記法では、各単語の根源となる意味まで 把握できないので、その単語を 英会話で、使いまわすことができない。　語彙数にのみに焦点を当てた学習を継続すると、意味だけを知っている 受信語彙ばかりが増え、実際に会話で運用できる 発信語彙は 一向に増えないというジレンマに陥ることになるため、知識のフォーマット変更が必要になります。』

□ 使える英語にするための 語彙増強法を意識する □

『英会話では、一語一義で暗記した単語は、実際の発話で 想起する際、認知資源を多く用いるため、瞬時に記憶から取り出し 文章を組み立てることが困難になるのです。　そのため、その単語（意味記憶）を、英会話で運用できる 手続き記憶に変換する演習が発生します。　具体的には、新規で獲得（インプット）した 単語は、アウトプット活動を通じ、既知の関連する単語群との つながりを強化し、語彙ネットワークに組み込むことで、その単語は "活きた英語"=手続き記憶 として、活用することが できるようになります。』

『このように、英会話では、同義語、反対語、共起語を 合わせて復習し、情報や一連の知識を束ねて クラスター化する、語彙ネットワークの構築を 意識した 追加作業が不可欠となります。　また、最近 "英語の筆記試験では 高得点を確保できるが、英語で話すことは苦手" という方が増えているようですが、恐らく この演習が不足しているものと思われます。』　と松山先生は 語彙方略の見直しの重要性についてを、語っています。

情報が階層化して連なり、深部へ進むほど 暗黙知の情報が多くなる 英会話学習では パートナーとなる担当講師が必要です。　"絶え間ない 修正" を 60分連続で行う 英会話 個人レッスン。　フィードバック・ドリブンの進行は 英語操作能力の コアパートから 刷新し始めます。

口コミ - 🔗フォニックスを取り入れた子供英会話 - 省吾くんのお母さま（東京都 中央区 ） -　

デトロイトから車で１時間、キャンパス・タウンとして知られる ミシガン州アナーバーでの 家族赴任同行期間を終え 日本に帰国した 省吾君。 新居の周りで 新しい友人にも恵まれ 充実した小学生ライフを 満喫しています。 また 心配していた 日本で初めて受ける 国語の授業も 成績良好な上、漢字の書き取りなど 学習アクティビティにも 意欲を示しています。

ただ 英語に関する関心は 帰国日を境に 少しずつ 薄れている様子でした。 他の習い事との兼ね合いもあって 学習時間の確保が難しい。 そのため ご両親も諦めかけていたそうです。 『海外生活を通して身に付けた 英語力を 保持し、未来の能力として 発展させたいと思う気持ちは どのご家庭でも同じであると 思います。　ただ 小学校 低学年で帰国した児童の 英語力は 言語学の世界で "遊び場で覚えた英語" と呼ばれる 日常の生活文脈に密着した状況的な思考から生まれた英語で、忘却も早いと聞いていますし、実際 帰国後すぐ 単語が思い出せないなど 言語喪失が始まったように思えます。　ただ 保護者の過度な期待は 子供にプレッシャーを 与えかねない。　本人の意思を確認しながら 学習を再開したいと考えていました。』とお母さまは言います。　個人レッスンでは 現地校で使用していた 英語母語話者向けのテキストは 使用せず、外国人向けの 第二言語としての英語 (ESL) の教材を使用。 語彙暗記の負担を減らし 会話中心の プログラムを設定しました。　省吾君が 好きなトピックを選ぶ 自由度の高い アウトプットでは、意識的に センテンスに組み込む単語の数を 増やしながら、構文を少しずつ複雑にしていきました。　また、発話を繰り返す中、対比などを表す 従属接続詞と 文法的に等しい要素を結ぶ 相関接続詞の使い分け方や、主語になる動名詞の作り方など 文法面での知識が曖昧な箇所を 例文にして復唱する形で 正しい使い方を 習得してもらいました。

その他 省吾君は 英語の子音の発音が弱く 母音中心の発話をする傾向があるため、子音と母音を１セット にして １拍と数える 日本語特有のモーラ拍リズムの傾向が 見られました。　英会話 個人レッスンの後半には 発音の最適化のコーナーを設け、口からの通気を閉鎖し 鼻の通気で音を出す 鼻音や、強く息を吐くように発音する破裂音など 子音を音素単位で見直した後、母音を挟まず 子音を連続させる 子音クラスターの音を 正すことにより 子音中心の発話である 英語らしい 強勢拍リズムに 直していきました。　『英語のリズムは 母音の強弱と 長短によって 作られていると考えていましたが、子音の正しい発話により 英語が 子音で終わる音節の多い 閉音節言語であることを 再認識しました。』とお母さまは 感想を述べます。

無理のない内容で始まった 帰国子女向け キッズ英会話 - 英語の発音はそのまま保持できます。

Voice:- 🔗中学生 英会話 - 留学準備- 村山 里奈 様 （中学１年生）（東京都 文京区） -

『愛聴する アメリカの　*シットコム・ドラマを 英語リスニング教材として使用しています。　中学校の英語リスニング教材のナレーションと比べると、発話速度が速いので、耳から聞こえてきた音声がどのような音声なのかを判定する 音声知覚のトレーニングに最適であると思います。　演習では １センテンスごとに 一時停止ボタンを押して、一度聴いた英語音声と、同じ文章を復唱していく リピーティングを取り入れています。　この訓練方法では、自分の聞き取りない 音節の音素構成が 明確に分かる上、センテンスをそのまま暗唱すると フレーズが記憶に定着しやすくなるので、英会話など アウトプットの際の 表現のバリエーションが 豊かになるのを 実感できます。』 と語る　里奈さんは、３年後の夏休み カナダでの短期海外留学に備え 🔗中学校の英語と 北米の英語の間に　境界線を敷かず、海外で役立つと思う 英語情報を 全て知識として 吸収する 知的好奇心 満点の 女の子です。

担当講師は 『里奈さんの "純粋に英語が好き" という 内発的動機づけの 高さは 単に "英語は必修科目だから"というものではなく、音楽や読書など 趣味の領域でも 身近かにある海外の情報を学習ツール を誘因として利用し、英語学習の 課題を設定して 達成する - 学習サイクルが広がるほど、英語知識が蓄積される 好循環を自ら切り開いています。』と評価します。

英会話 個人レッスンの日は、参加している英語チャットでの 文章の書き方など、質問をたくさん用意して 先生の来訪を待ち望みます。　『英語の小説を 辞書を使いながら読んでいるのですが、英和辞典では 単語の本当の意味が 分かりにくい。　早く先生のように 英英辞典を使いこなせるようになりたいです。』と語る 里奈さん - 誕生日プレゼントとして 英英辞典搭載の 英語辞書を ご両親に申請済みです。

*シットコム (sitcom)： 主にアメリカなど 海外のドラマの一形式で、登場人物と部隊はほぼ固定で、会話劇を重視したドラマを指す シチュエーションコメディ（situation comedy）の略語です。　古典的名作 "奥さまは魔女"や、1990年代にヒットした "フレンズ" などのシットコムは 日本でも人気があります。