Voice - 🔗親子・夫婦で始める英会話 - 野澤祐二さま -（東京都 千代田区） -

『妻の英語を聞いていると、書き言葉と話し言葉を 直観的に使い分けているようで、中学校で学習した基本動詞と 前置詞を組み合わせた 句動詞を多く用い、話しの内容に 口語的で カジュアルな意味合いを 加えています。　句動詞を構成する単語は基本的な単語が多く、他の単語とも結びつきやすい。　そして 使用範囲が広いため、句動詞を意図的に使い回せる人が 英会話の上級者であると言われています。 一語一義を原則に 英単語を暗記してきた僕には使い方が難しいのですが、妻は 意味 よりも語感を重視して ニュアンスをベースに自分の 意見や 考えを表現しているようです。 また句動詞には １音節からなる基本動詞が関与する場合が多く、後に続く 前置詞など 機能語と 音が滑らかに結合したり、弱く短く発音される弱形 など 音声変化が生じ、音色的にも 軽やかなリズムが生じます。　綴り上 存在するはずの音が消えたり、異なる音に変化する 音声変化は、記憶している 音韻情報との間にギャップがあるため、音を頼りに語を同定できないため、リスニングの苦手箇所になりやすいのですが、妻は 不規則な　音節同士のつながりを デフォルトの音として 捉えているので、リスニングも得意なのでしょう。 これに対し、僕の発話する英語は、カジュアルな会話であっても、業務で見慣れた文章的表現を 英会話に使いがちです。　商談と、会食などの際の 雑談の英語を分けて考え、２つの話法を使い分けるため、自然な口調で 日常英会話を話したいです。』と語る 野澤さん。 そして １センテンスに入る単語の量が 多く、細かい部分まで表現できるので、会話の内容が深い部分にまで 進行していく。　また 重要な箇所では、他の語句に置き換えて 分かりやすく述べる パラフレーズを用い 意味内容の明瞭さが 一貫して 定着しています。　また 質問を受けた後の 反応時間が短く 対話者との発話間隔が常に一定であることから 処理流暢性 も感じられます。』 と英会話学習上の 悩みを講師に伝えています。

これに対し 担当の先生は 『まず、日本人の英語学習者の場合、文章表現力の秀逸性と 英語力は 比例している場合が多いですが、話し言葉（スピーキング）には大幅な個人差があります。　"書き言葉" と "話し言葉" を同様に捉えている人と、"話し言葉" に対し 語彙方略を用いて、２つの異なる "言葉遣い" を目指している人では、全く異なる　英語を話しているのです。 野澤さんの場合 英会話に用いる 構文や語彙に 文語的な表現が多いので 意図的に この偏向を正す必要があります。』と説明し、口語らしい表現を取り入れるための アウトプット・プラクティスを取り入れました。

演習では下記 ３点を基本ルールとし、自然なトーンの 話し方を 体得してもらいました。

1) Have - Get - Take など 基本動詞の多義的な意味の拡がりを再考し、意識的に多用する： 基本動詞の中心義と、派生義の関連性を理解し 語彙内ネットワークとして 意味を再暗記します。 また 意味変化が比較的小さく独立した派生義として扱われない 意味については、例文を覚えて 漢字を掴みます。

2) １センテンスに 最低12words を汲み入れ、従属接続詞（ex:Because) や、相関接続詞 (ex:Whether - Or) を使い、次のセンテンスに繋いでいく： １センテンスに入る単語の量が 多いと、細かい部分まで表現できるので、会話の内容が深い部分にまで 進行します。

3) 現在分詞と 過去分詞を 上手に用いて ２つの英文を１つに合体させる 習慣を持つ。

『無意識のうちに １つのセンテンスで、最低限 必要な単語だけで、自分の言いたいことを 完結させようとしていたのだと思います。 日常英会話では たくさんの談話標識を用いながら、ニュアンスを伝えたり、相手にこちらの意向を推測させたりしながら 会話を進めると 口語らしい ナチュラルさが生まれることを知りました。』と感想を述べる 野澤さん。 試行錯誤の末の 新たな気づきを胸に、上達への道を進行中です。

Voice - 🔗自宅でのキッズ英会話 - 絵美ちゃんのお母さま　（東京都 世田谷区） -

🔗子供たちの 英会話 個人レッスンを拝見していると、反復練習を重ね 基礎能力を高める忍耐力や、間違えても すぐに気を取り直し 正解を追求する 探究心など、数値化が難しい 非認知能力が 英会話学習の 意欲向上の鍵となっていることに気づきます。 先生と 生徒の共同作業である 個人レッスンで 自分の役割を理解し 正しい評価を受け 自尊心を高めていく 子供たち。 そして "自分にはこの課題を達成することができる" という 自己効率感が生まれた時、英語操作能力は 飛躍的に向上します。

幼い頃からクラシック音楽に 慣れ親しんできた 絵美ちゃんは ピアノ演奏を通して 培った 集中力と 鋭敏なリズム感を 英語学習で 応用しているようです。 担当の講師は『鍵盤楽器の演奏を得意とする 絵美ちゃんは 英語の音声と 韻律を同時に体得する リズム感に恵まれています。 音楽のリズムと、英語の韻律の 関連性については 多くの教育機関で 研究が進んでいる分野ですが、ピアノの両手弾きは、左手で和音、右手でメロディ と 右脳と左脳の協働から 演奏が成り立つ - その *感覚－運動協調 を英語発話にも 応用しているようです。』と言います。

*感覚－運動協調： 体育などで養われるリズム感には、運動的側面と知覚的側面があり、リズムに身体運動を合わせる行為を表す 教育心理学で用いられる用語です。

□ 韻律を重視した 発音演習を取り入れる □

『日本人の英語発音の学習に於いて、韻律（リズム）的な側面 に着目した 指導法の開発が重要であるという 有識者の声を 多く聞きます。　ただ 韻律のルールは 言語化が難しいため 教示法の体系化が難しい上、言葉の リズムは 音声言語の根幹をなすものであり 生理的な要素でもあるため 単に練習量を増やすだけでは 身に付かない。　また 英語発話習得レベルと 母音の長短の正確性が 密接に関連していると言われますが、小学校で 各生徒の 発話リズムなどの韻律面での正確さを評価し その基準と目的を明示することは 困難なため、指導が後回しになりがちな 学習領域です。　一方 韻律情報の知覚能力の高い 絵美ちゃんは 強勢のある音節と 無い音節が交互に現われる 英語特有の 強勢拍リズムの性質を内在化させ、母音の長短、音節の強弱、センテンスの高低の ３要素を 常にキープして発話しています。　それは ピアノ演奏で 複雑なリズムや 変化に富んだメロディでも 運指が乱れることなく リズムに忠実である 絵美ちゃんの演奏スタイルを 想起させます。 絵美ちゃんの発話する英語には、日本語の影響による 韻律的な音響変形がほとんど見られない。　そして 前後の音の影響で 綴りにある音が発音されなくなる 脱落や、2つの単語が縮んで１つになる 助動詞などの短縮など、音声変化の音も 忠実に再現し、強弱のコントラストを鮮明にしています。　絵美ちゃんの発音の正確性は、センテンス単位の発音であれば、インターナショナル・スクールの生徒と 比較しても 遜色のないレベルにまで到達しています。』 と評価します。

大人たちの 予想しない場面で 転用スキルを発揮する 🔗小学生 英会話 - 個人レッスン- 集中は 技能を、拡散は 主体性の 形成につながります。

Voice - 🔗海外留学も視野に入れた 中学生 英会話 - 村山 里奈 様 （中学１年生）　（東京都 文京区） -

『地域の 交流会に参加し、区内在住の海外留学生の方たちと 英語で話す機会がありました。　聞き取りでは 音声知覚が自動化されていたと感じていましたし、 早口の英語でも 聞き落としや 理解が追いつかないということもありませんでした。 　また 知らない単語も登場しましたが、すでに自分が持っている背景知識を動員して 文意を判断することもできました。　ただ スピーキングに関しては 語彙的な知識が 不足していることや、英語で言えないことを 別の表現を使って 伝える柔軟性もなく 英語での意思伝達の難しさを 実感しました。　中学校で習う単語は 2,500個程度で 自分の意見を的確に伝える 英会話で 発話するには 少ないと気づきました。　そのため、出題範囲の単語を 4,500程度に設定する 英検２級の学習を開始し、合格を目指そうと 考えました。　中学生で英検２級に合格することは 決して易しくないと 知っていますが、まずは 過去問題集の リーディング問題から 解き 始めようと思います。』　と語る 里奈さんは 中学校で履修する英語と、アメリカの英語の間に 境界線を設けず、３年後に参加を予定している カナダでの 短期語学研修の際、役立つと思う 英語情報を全て 知識として 吸収する 内発的動機づけの 高い 🔗中学生です。

英会話 個人レッスンの日には お気に入りの 英国 シットコム・ドラマの セリフに登場する ティーン・スラングの意味や、脚本で 翻訳できない箇所など 質問をたくさん用意して 先生の訪問を 楽しみに待っています。 『中学校のリスニング教材のナレーションは 発話のスピードが遅く、センテンスも短いため、聞き取りの練習では 英語母語話者を対象に制作された ドラマや ドキュメンタリーを教材として 用いています。　聞き取りの練習では センテンスを一度聴いた後 一時停止ボタンを押して、英語音声と同じ文章を暗唱する リピーティングという 訓練方法 を採り入れています。　この方法を続けると 暗唱した センテンスが記憶に残りやすいので、英会話の際に 応用して使用することができます。　また 知らない単語も多く出てきますが、その単語の綴りを想像して 書き残し 辞書で調べる 音韻符号化を行うと 自分の聞き取りが苦手な 箇所が R など日本語にない音素や O-U など 日本語では識別する習慣のない音素に集中している点にも 気が付くので、発音の改善にも役立ちます。』と里奈さんは言います。

担当の先生は 『純粋に英語が好きな里奈さんは 学業で良い成績を修めたいという 道具的思考の学習者でなく、英語の母語話者の 文化や 言葉を理解し その文化に親しむことを目標とする、統合的思考が強いのだと 思います。　身の回りの英語媒体を 教材として使用し、自ら 課題や期限を設定し、到達へと向かう。　自律性の高い 学習サイクルを 自らデザインし、英語操作能力を高めています。　そして その学習成果は、自由英作文や 英会話など、アウトプットの応用の分野で 発揮されているのです。』と評価します。

『洋書ペーパーバックを使った 多読学習を始めたのですが、英和辞典では 単語の根源的な意味や、類義語との微妙な意味の違いが 分からない時もあります。　早く 先生みたいに ＊ 英英辞典を使いこなしたい。』と抱負を述べる 里奈さん - 🔗 中学校での英語の成績も もちろん優秀です。

＊ 英英辞典： 英単語の意味を 英文で説明する 英語圏の人たちにとっての 国語辞典にあたります。　英英辞典は 通常 中級以上の学習者が 使用しますが、中学生・高校生に 定義用語彙数を限定し、編集した英英辞典も出版されていますので、学習に取り入れることもできます。

Q.勤務先が町田駅から徒歩５分の クリニックなのですが、自宅でなく 待合室か 診療スペースでの 受講は可能でしょうか？

A.はい 可能です。　病院や 医療機関での 英会話 個人レッスンを 多く催行していますので、特に問題はございません。