口コミ　- 🔗 英語が話せるようになった人たちの声- 星 和志さま （東京都 港区）

□ 動詞は暗記するのでなく、使いこなすもの □

『日常業務として 英語の Eメールを書く機会が多く、相手との 意思の疎通も取れているので、英文法知識を理解し、適切に運用する能力はあると思います。　ただ 読み書きの基礎力を獲得しても、音声による やりとりである 英語によるコミュニケーションには、苦手意識を感じます。　　会社の英語会議 で意見を述べる時、名詞や 形容詞は 瞬時に想起されますが、名詞と弱い共起関係にある 動詞が思い浮かばないため、文章が組み立てられず、関係節を多用した 冗長なセンテンスになるこｔが多い。　或いは、キーワードとなる単語を並べただけの文章となり、足りない単語は 相手に想像してもらうこととなり、それ以上の 発話の継続は 容易ではありません。 英語は動詞中心に考える言語である上、日本語と英語の動詞の間に、意味的なギャップが認められます。　そのため １つの動詞に １つの訳語を当てはめて、１単語１義で 暗記してきた、過去に覚えた 知識を、有効活用できないのだと思います （例： Walk=歩く と覚えると "Walk を 散歩" の意味で使えない）。　また 話す内容を 考える 概念化 と、 どの単語や構文を用いるかを選択する 形成化 を、 頭の中で並列で処理することが出来ず、センテンスを作るのに時間がかかる。　恐らく、言語処理の自動化ができないため、語彙アクセスや統語解析などに、かなりの認知資源が使用され、話しを切り出す前に ワーキングメモリの容量が不足してしまうのだと思います。 そのため 質問者との 発話と発話の間が、不自然に空いてしまうため、Have や Like など 使用頻度が高い、基礎的な 状態動詞を用いて、名詞と形容詞を 繋ぐことになります。　ただ この統語法では 文法構造は 正しくても、意味的に 伝えられる内容が、大幅に 限定されてしまいます。　本来は 構文フレームで 中心的役割を担う 動詞が一番先に 想起され、その前後に名詞・形容詞を置きながら 文を整えるものだと思います。　本来 持っている 文法操作力を、英会話の際に 瞬間的に活かし、文章生成の自動化 を目指したいです。』と 学習上の悩みを打ち明けることから 星さんの 英会話 個人レッスンは始まりました。

これに対し 担当の講師は 『星さんは 論理的思考で物事を考え 具体的な物事を抽象化し、体系的に整理する能力が高いと思います。　ただその思考から生み出された 日本語の内容は、英語に変換するには 難しすぎる。　そのため 英会話の際、和文を英訳する作業の間に、ワーキングメモリの容量を消耗してしまい、集中力が落ちてしまうのです。　英作文を書く際は、構文の複雑性や、意味の正確性 を重視して 作文を書き上げますが、英会話では 素早く、大量に情報を処理する 流暢性を優先します。　そして 英会話の場合、流暢性と 複雑性・正確性は、どちらかが向上すると もう一方が 低下する トレードオフの関係にあります。　ですから 英会話では 流暢性を優先するために、シンプルで、含みを残すような 発話法を習得する必要があります。』と説明しました。

□ 認知文法の視点から 構文を多用する □

演習にあたり 講師は　『英会話で 発言する場合、文法知識を基に ゼロからセンテンスを作成するのでなく、潜在意識で想起できる 定型表現や 基本構文を 利用することによって、文章組み立ての時間を短縮しながら、英語を話します。 そして 認知アプローチによる英文法を 利用するには、瞬時に想起できる構文の 知識量を増やすことが 必要です。 文法の知識は 特定の文脈から独立した 意味記憶 であり、そのままの形で センテンスに組み込むことはできません。　ですから 文法（意味記憶）という抽象概念を、構文という 具体的な 例文センテンスに落とし込み、アウトプット活動を繰り返し、運動や動作の記憶=手続き記憶 に変換することにより、その文法知識は "活きた英語" になるのです。』

『特に 星さんは I （一人称） You （二人称）主語にした 構文を用いる機会が多いので、話し手と聞き手以外の人や物、名詞を主語とした ３人称を 主語にしたり、論理的主語のない 非人称構文 のセンテンスを 用いて、表現にメリハリをつけるようにしましょう。』と注意事項を説明した上で、演習へと 移行しました。

アウトプット・プラクティスでは 発話産出の際、 一般動詞から思い出す習慣をつけながら、センテンス～コンテクスト作り を演習を繰り返しました。 例１） Rise - Reduce - Fall の３つの一般動詞を使用し、時間の経過に従って、意味のつながりのある３つのセンテンスにして、連続して 発話してもらうことにより、前後関係が明確になり、背景情報まで加えられるようになりました。

『瞬時性の高い 英会話では、運動を司る 小脳で文法を 扱うため、英作文のように大脳を用いた 深い思考とは 異なる視点から 文章を作る 必要がある。　キーとなる一般動詞を最初に 想起することによって、主語と 目的語は 連動するように 思い浮かぶようになるので、文の配列構造を考える時間が、大幅に短縮されます。』と語る星さん - エクササイズを 繰り返すうちに、星さんの応答反応に スピードが加わり始め、一般動詞の 発信語彙も着実に増えています。

Voice - 🔗自宅英会話 - 小学生- 絵美ちゃんのお母さま　（東京都 世田谷区） -

子供たちの 英会話 個人レッスンを 拝見していると、反復演習を 繰り返す 辛抱強さや、集中力を使って正解を追求する 学習姿勢 など、数値化できない 非認知能力が、具体的な 認知能力=英会話の発話技能に 昇華しているように 思える瞬間に出会います。 社会情緒的コンピテンスとしての一面を持つ これらの能力を携えた子供は 先生との協働を通し 自分の役割を受け入れた時に 自尊心が芽生えます。　そして "自分には この課題を達成できる" という 自己効力感に 繋がった時 英語操作能力は 一気に向上します。

□ 韻律主体の発話法を獲得する □

幼少時から慣れ親しんできた 絵美ちゃんは 楽器演奏を通じて得た、楽譜を見ないで両手で弾く その集中力と、卓越した リズム感を 英語学習に応用しているようです。 担当の講師は 『ピアノ演奏が上手な絵美ちゃんは 音声と 韻律を同時に再現できる才能を持っています。 恐らく絵美ちゃんは、鍵盤をイメージして 右手で奏でる旋律を 英語音声、左手でのリズム を韻律 に例えて 英語を発話しているのだと思います。 音楽と英語の リズム的特徴の共通性については、多くの研究機関で 考察が進む 学術領域ですが、英語も古典音楽も ラテンから 派生した点を考慮すると、クラシック音楽の演奏スキルが 英語学習に転用されているのでしょう。』

『言葉のリズムは 音声言語の根幹を成すものであり重要な反面、生理的な要素でもあるため、学習者全員が 体得し、内在化できるという訳ではありません。　ただ 絵美ちゃんは その恵まれた 韻律的能力を活かし、強音節の単母音と 前後の曖昧母音で 音節のコントラストを作り、強勢のある音節と ない音節とが交互に現われる 英語のリズムを、声で再現するかのように 正確な強弱を刻んでいるのです。　これは 音韻学の基本論理を知らないと 理解と実践が難しいのですが、絵美ちゃんの リズム感性は 直観的に "同期" しているようです。　特に 日本人学習者には 韻律を重視した 音声指導内容が求められていますが、その法則を言語化したり 視覚提示することが難しい 韻律学習は 後回しにされがちです。　ただ 絵美ちゃんのように 子音で終わる 閉音節が占める割合が多ければ 多いほど 言語はリズミカルに話される という 言葉の本質的な部分に気付いた時、リズム主体の学習法が功を奏するのだと言えます。』 と評価します。　子供が無意識に発揮する 転用スキル - 大人たちは 驚くばかりです。

Voice - 🔗海外留学の準備 - 中学生 英会話- 村山 里奈 様 （中学１年生）　（東京都 文京区） -

『英語圏の留学生向けチャットに参加して 進学情報やキャンパス・ライフに関する 情報を交換しています。 チャットでは基本的に 口語体の短文を用いて やりとりをする場合が多いですが、真剣な内容の書き込みを残す際は、１つの段落に 1つの話題を記述するパラグラフ・ライティングの技術を取り入れると、相手が理解しやすいだけでなく、英作文力の向上にもつながります。　また チャットに使われる ダイアログ形式の フレーズ表現は、日常英会話や 雑談の際に 応用して使えるものが多いため、貴重な情報源として利用しています。　学校の英作文は、使用する構文や 単語が指定される 条件英作文が 多いですが、英語チャットなど 自由英作文の機会を得ることで、文章構成力だけでなく、読み手の立場に配慮したり、相手のｎ意見を尊重するなど、きめ細かなニュアンス・コントロール力が養われます。』　と語る里奈さんは、中学校で履修する英語と、北米の英語の間に 境界線を引かず、３年後に参加を予定する カナダでの 夏季語学研修の際、役立つと思われ英語情報を 全て知識として蓄える 内発的動機づけの高い 女の子です。

英会話 個人レッスンの日は、愛聴する アメリカの シットコム・ドラマの英語脚本から 上手に翻訳できない箇所や、ティーン・スラングの意味など、質問をたくさん用意して先生の訪問を 待ち望みます。　『中学校の英語授業で用いる、オーディオ教材のナレーションは 発話速度がゆっくりのため、リスニング学習には 向かないと考え、英語母語話者向けの音源を探していました。　コメディドラマの 発話音声を聞いていると発話スピードが速い上、音節という音の塊で区切り、発話が継続的に繋がっていく 典型的な強勢拍リズムが続くため、音節単位で音声を知覚する 練習に最適です。　演習では、英語の音声を１センテンス聞いた後、一時停止ボタンを押して その音声を 同じように発音をする リピーティング訓練法を 取り入れると、英語が 強音節と弱音節の組み合わせから成り立つ、多音節語であることが理解できます。』 と言います。

担当の先生は 『統合的志向の強い里奈さんは、英語を中学校で履修する教科の一つとは捉えず、その母語話者の 考え方や、生活意識にまで 興味を伸ばし、英語圏の文化的コンテクストを組み入れている。　そしてその知識の一部が、英語操作力の 応用力として活躍しています。　また 自宅での 英語学習にも、創意工夫を加えるため、英語表現に個性が反映され始めています。　例えば 単語を 符号化（インプット）し、記憶に貯蔵し、必要な時に思い出すよう 検索可能にする 符号化暗記の後、関連語や 反対語を 寄せ集め、構文に当てはめて センテンス単位で覚える、言語スキーマの構築を意識した 手法を用いています。　特に英会話では、暗記の量よりもスポーツに近い非言語的な訓練が必要である点を理解して、学習日課を設定している点に 知的好奇心を感じます。』と評価します。

『洋書ペーパーバックの多読を始めましたが、英和辞典では　単語の根源的な意味や、類義語との 違いが 掴めないこともある。　一方 英英辞典はその単語が本質的に持つ意味について記述していることが多い上、使い続けることにより 英語を逐一翻訳せずイメージで理解できる能力が身に付くとも聞いています。　早く 先生のように *英英辞典を 使いこなせるようになりたい。』と語る 里奈さん - 学校の英語の成績も もちろん優秀です。

*英英辞典： 英語の単語を英語で定義し、説明する 英語圏の人が利用する "国語辞典" を意味します。　通常 英語中級～上級学習者が 英英辞典を使用しますが、定義用語彙数を 2,000語程度に抑え、簡易な英語表現で編集した 🔗中学生・高校生向けの英英辞典も 市販されていて、英語学習に役立ちます。

Q.娘が溝の口駅から徒歩６分の洗足学園中学校 に通っていますが、英語の成績が芳しくありません。　学校の英語授業の補習中心の授業内容は可能でしょうか？　受講場所は 溝の口駅から 徒歩10分、バス停 陸橋西口 からすぐの自宅です。

A.はい。　学校の英語授業の予習・復習、一貫校の 内部進学 対策にも 対応いたします。