Voice - 🔗英会話講師の視点松山 えり先生

グローバル化の進展の中で、国際共通語である英語力の向上が求められる現在、メディアを通じて 多種多様な　英会話学習に関する 情報が 伝達されます。 ただ その中には、"２週間で英語がペラペラになる。" や、 "動詞は10個だけ使え。" など 注目を集めるために 敢えて奇抜な 標題で 学習者を 惹きつけるが、その内容には、矛盾や誇張が多く、かえって 人を混乱させるような 情報も少なくありません。　『学習者の方は、より正確で、価値のある情報を収集するための 鑑識眼を、持つ必要がある。』 と 言います。

例えば 英会話学習の目標を "ペラペラになる" に置くのであれば、情報を 素早く、大量に処理する 流暢性を高めるために、まず 発話流暢性から 改善していきます。　発話演習では、１センテンス当たりの発話量（単語数）を増やし、発話速度を上げ、音節区切りを基本とした　韻律的正確性を追求します。　そして この演習を続けることにより、発話速度が上がりだすと 処理速度全体が改善されるので、英作文も速く書けるようになりますし、韻律的に正しい英語を話すようになれば、リスニングにも 好影響が生まれます。　つまり、発話演習を通じ、４技能全ての流暢性が改善されますが、但し、その成果を 数週間で実感することは、難しいでしょう。』

『むしろ、英会話ほど、短期集中で習得することは 難しい 教科はないと言えるかもしれません。　英会話の場合、使用する参考書の編集傾向に沿って、丸暗記型の学習を実施しても、その参考書の演習問題では 高い正解率を出すが、別の場面では 同様の精度を出せない、過学習モデルが構築されてしまう可能性が高いのです。　これは TOEICで ハイスコアを獲得しても、実際外国人とのコミュニケーションが必要になった場面で英語を話せないという人が意外に多いという現象 と類似したケースと言えるでしょう。』

『そして、さらに大切なことは、英語学習で暗記した 単語（意味記憶）は、英会話の運用に必要な知識（手続き記憶）と、情報のフォーマットが異なるため、そのまま活用できないという点です。　新規で獲得（インプット）した 単語を、アウトプット活動を通じて、既知の関連する単語群との 連結性を高め、語彙ネットワークに加えることによって 初めて、その単語は "活きた英語 = 手続き記憶" に変換されるのです。　そして、この 言語情報を、顕在意識だけでなく、潜在意識で 自由に操作できるための、演習に 時間がかかる点も、英会話学習の大きな特徴です。』

□ 脳のしくみに 沿った英会話学習法を選択する □

学習に関する情報を 収集する前に、"英語学習と、英会話学習の違いは何か？" と 自ら定義し、それに沿って 学習プランをデザインすることが 重要であると 松山先生は考えています。　『英会話学習とは何か？ と問われれば "英語情報を聴覚で受容 ～ 何を話すかを考える 概念化 ～ 用いる 単語や構文を選定する 形成 ～英語での発話"； この 発話産出過程における、ニューラルネットワークの情報処理能力を精緻化することであり、精緻化がもたらす、処理流暢性を確保することであると言えます。　そして、英会話を学習する際は、使用する 脳の部位や、感覚器官を意識した 学習法を、編み出す必要があるのです。 例えば、英語の 聞き取りが 苦手な方であれば、その原因は、長期記憶に 英語の正しい 音素や、音節が 定着していないため、音声知覚に困難が生じているのです。　そのため、脳に 正しい音を記憶させれば、音声情報処理の機能は改善し、自動化に向かいます。　そして、音声学の世界には、"正しく発音できる音は、必ず聞き取れる" という仮説があります。　つまり、自身の英語の発音の正確性を高めれば、リスニング力も 向上し始めるのです。　このように、英会話の学習法は、脳のしくみや、記憶のメカニズムと、密接に関係している。　英会話学習を始める前に、まず この点を考慮して 方略を 立てると、無駄なく学習することができます。』と松山先生は説明します。

複合的な情報や、個人の経験や勘に基づく、暗黙知の多い 英会話学習では、パートナーとなる 担当講師が不可欠です。　"絶え間ない 修正" を可能にする 英会話 個人レッスン - フィードバック・ループの進行は 英語力を 活性化します。

Voice:- 🔗海外赴任後の英会話- 飯田 祐子さま （東京都 渋谷区） -

教育機関での職歴を持ち、南半球の英語圏で海外赴任同行期間を終え 日本に帰国した 飯田さん。　早期英語教育に高い関心を持ち、長男のために 自宅周辺の 子供向け 英語教室を 探していましたが、自分が理想として描く 子供英会話プログラムに出会うのは 難しいと感じたそうです。　『新学習指導要領の実施により、小学校で英語教育が必修化されるなど、子供を取り巻く大きく変化しています。　そして、未就学児のうちから 英語を習い始める 幼児の数も増えていると聞きます。　ただ 第二言語としての英語(ESL) は、学習開始年令が低ければ 低いほど、より高い 学習効果が期待できるとは限らない。　むしろ、子供たちに与えられている 教育プログラムの 有意義性の方が より重要であると考えます。』

□ お遊び中心の英語プログラムに 成果が期待できるのか？ □

『自宅から通学圏内の お教室では 外国人インストラクターが 英語で 知育玩具の使い方を説明していました。　"ネイティブの本物の英語を聞きながら 知育おもちゃを遊ぶことで リスニング力が鍛えられます。" と伺いました。　また 担当のスタッフの方からは "英語のシャワーを大量に浴びた子供たちは、英語が自然に話せるようになる。" という教育理念を掲げていました。　もちろん、日本人の英語の 絶対的なインプット量の不足も問題で、英語のシャワーという発想が生まれることは理解できます。　ただ 英語と日本語では、異なる言語がどれだけ似ているかを示す 言語間距離が 大きい。　そのため 、英語の音声を聞きながら、母国語（日本語）の知識を 直感的に用い、調音法や、語並びのルールを 自律的に発見する 言語援用の力が 働かない。　そのため 言語間の差異が原因で、認知プロセスが活性化されず、学習における理解や内在化といったプロセスが起こらない 可能性も考えられる。　むしろ 日本語による 韻律的母語干渉を低減させるための、明示的な演習法が必要であると考えました。　そして、我が家が 望んでいたのは "聴覚と口唇のリンク" の演習主体じの授業であったため、家庭教師 英会話を選択しました。』

□ 音声学・音韻論に忠実な英語発音 指導 □

『先生の授業を拝見していると 子供が主体的である 拡散時間と、先生が教える 集中時間を 交互に繰り返している様子です。　子供の集中力は、周期として 15分位だということを理解し 授業に 取り入れているのでしょう。 発話演習では 強音節にある 単母音の音を キーの音と捉え、発音を 口の形や 下あごの位置など 複数のポイントから 検証し 微調整が続きます。　一つの単語の中に 母音の長短が生まれ、音節同士の 強弱のコントラストが センテンスに波及し 緩やかな高低が生じることにより、ある音節は長く 他は短く発音される 英語特有の強勢拍リズムの仕組みを 母音を組み合わせ、子供にも分かりやすく 教えています。　このように 英語発音の 音声と韻律を対等に捉え 交互に２つの視点から 発音を直していくという意味で、単語の綴りと 発音を紐づける フォニックス学習法とは異なるように思えます。　英語の発音教授法も 意味を区別する最小の音声の単位である音素まで還元し、音素配列論に従って並べると 包括的な 系統学習として成立することに 私自身も 気が付きました。』

Voice:- 🔗海外留学も視野に入れた 中学生 英会話- 村山 里奈 様 （中学１年生）　（東京都 文京区） -

英語の小説を原文のまま 読みたいと思っていた 里奈さん。　文字数や単語の難易度が制限されている 英語学習者向けの洋書ペーパーバック シリーズが ペンギン・リーダーズ（ピアソン）から 出版されていることを知り、さっそく購入したそうです。 『英語の小説 名作集を 英語のリーディング学習に取り入れました。　長文は 読み方を工夫することで、色々な学習法を取り入れることができる点がメリットです。　まず 最初に音読を試みると、自分の発音知識が曖昧な箇所が見つけやすいので、その都度 英和辞典の発音記号をチェックして 正しい知識に合わせ 発音を直します。　また、附属音源を聞きながら イントネーションを真似することで、抑揚により 感情の起伏などを表す感情的音調の仕組みも理解できます。』 と語る里奈さんは 教室内の英語と、海外の英語の間に 境界線を敷かず、３年後に参加を予定している カナダでの 下記ホームステイの時、役立ちそうな英語情報を 全て知識として 吸収する 知的好奇心 いっぱいの女の子です。

英会話 個人レッスンの日は、アメリカのヒットチャート・ポップスの歌詞カードを用意して、音韻（rhyme）の仕組みや、ティーン・スラングの意味など、質問をたくさん用意して 先生の訪問を待ち望みます。

担当の先生は 「英語学習に対して 内発的動機づけの高い 里奈さんは、学校で良い成績を修めたいという道具的思考でなく、英語をもっと知り、英語を母語とする人達の文化に親しむために 英語を学習する 統合的思考が強い点が特徴です。　また 学習方法にも自律性が見られます。 身の回りの 英語媒体を利用して 自主的に課題と 学習ルーティーンを設定し、到達へと向かう。　自発的な学習デザインは、第二言語としての英語(ESL) の範囲を超えて、現地交流で役立つ英語力 に発展しつつあります。」と評価します。

「来月 海外留学生との地域交流会に 参加するので、英語を話す機会が 増えて嬉しいです。」と語る 里奈さん - 🔗中学校での英語の成績も もちろん トップクラスです。

Q.７才の長女と ４才の次女が英会話を同時受講する場合、２名同時に進行か、授業時間を２人で分割するか、どちらが良いでしょうか？　場所は 西葛西駅から徒歩７分。　葛西中央通りに面したマンションです。

A.姉妹 ２名様の年令に差がある場合は、授業内容が異なりますので、お姉さん 45分、年少の妹 15分位から 授業時間を分割して 受講されると 良いと思います。 西葛西では 兄弟・姉妹の授業を多く担当している 英会話講師が在籍します。