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この記事は MyPace English (MPE) の英会話講師向け 研修資料と 講師との対話の 一部を 抜粋・編集したものです。


韻律の習得を優先する - 英語発音


日本人の英語学習者が 英語のリスニングや、発音を学ぶ際、英語の開音節の発音や、"R" や "TH" など、日本語にない 音素の発音 に、学習の焦点を集中しがちです。 そして アクセントや、強勢・弱勢、抑揚、リズムなど、韻律的側面を重視した 発音教育を 受ける機会は 少ないと思います。 韻律とは 発話の音楽的な諧調を意味し、自然対話音声の韻律的特徴がないと ロボットの話す音声のように不自然な口調であったり、話した英語が対話者に通じにくくなります。
また、学校の英語の先生の中には、韻律の 発音に問題があっ ても 発話内容の理解は可能である といい、日本人学習者が、スキーマを活用し、聞き取った情報をもとに、次に来る内容を想像しながら 会話を進める トップダウン処理のリスニングを 推奨する人も 多いようです。 確かに、リスニング試験対策では、意味のある(コンテクストに沿った)センテンスを聞き取るため、 単語より小さな単位である 音素や音節に着目せず、意味内容の理解に 力を入れるのは、学校や試験という 性質を考慮すると 仕方のないことと思います。


ただ、音声知覚という観点から見ると、日本人が聞き取れないのは、圧倒的に弱音節が多い。 そして、日本で販売されている 英語オーディオ教材は、弱音節を 聞き取りやすく ナレーションしているので、韻律面での聞き取りの問題に、学習者自体が 気づかないのだと思います。


"TOEIC のリスニング試験では 高得点を記録しても、アメリカ英語の セリフの聞き取りは苦手である。" という日本人の方は、多いと思います。 この問題を 解決するためには、やはり 英語の韻律の学習と、ボトムアップ方式の リスニングを心がける姿勢が 必要です。


まとめ

- 英語母語話者は、音声の間違えよりも、韻律の間違えの方が、不理解や 勘違いが 置きやすいと感じています。

- 音声指導の中で 韻律指導の重要性は高く、韻律指導をにより、学習者の聞き取り能力と 発音能力が改善されることを 忘れないようにしましょう。

- 強勢音節の前にある、弱音節は 速く弱く発音される など、韻律が引き起こす 聞き取り上の困難を リストアップしてみましょう。


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